沖縄本島の中部、リゾート地としても名高い恩納村に、地図から消えた島があります。
その名も、「ヒートゥー島」。
ヒートゥーとは沖縄の言葉で、イルカのことです。
地図から消えた島、そしてイルカに由来した島名。
しかも、このヒートゥー島には開業することなく廃墟となったレストランや水族館もあります。
知れば知るほど怪しいヒートゥー島のことが気になって仕方ありません。
そこで、沖縄県民にもあまり知られていない謎の島を探訪してきました。
まずは、ヒートゥー島の場所から
地図から消えた島ということで、ヒートゥー島と検索しても現地は出てきません。
私がGoogleマップで検索してみたところ、「ハテ島」という沖縄の離島がヒットしました。
でも全く場所は違うので、ここで紹介しておきたいと思います。
ヒートゥー島の場所は、こちらです。
このピンが刺さっている離島が、ヒートゥー島です。
漁港に面していて一般車は入れないため、ストリートビューも途中までしかありません。
そのため、Googleマップだけではヒートゥー島の姿を見ることはできません(2025年9月時点)。
沖縄でもあまり知られていないのは、そのせいかもしれませんね。
ヒートゥー島が廃墟になったワケ
ヒートゥー島がイルカにちなんだ呼び名になっているのは、かつてこの島にレストランと水族館を作ってイルカを泳がせる予定になっていたからだそうです。
本島側とヒートゥー島に橋を架けて、リゾート地として開発する予定だったんでしょう。
しかし、レストランなどの建物を建てたのに、肝心の橋の建設許可が下りず。
このせいでリゾート地として開発することもできず、そのまま廃墟化。
もちろん橋が架かっていないため、島に上陸することはできません。
しかし、潮が引いていると歩いて渡れそうになりますし、ちょっと泳いだりゴムボートなどがあればすぐに上陸できる距離感です。
そのため勝手に上陸している輩はいるようで、ヒートゥー島の建物には落書きが確認できます。
落書きだらけの廃墟には心霊スポットの噂が立ちます。
そして、ワンランクアップすると「訪れると不幸になる」という噂も。
ヒートゥー島に関する心霊や不幸話の真相は、ここが良質な釣りスポットだからだそう。
ここを知らない釣り人が来て荒らされるのが嫌なので、そういう噂を流すことって結構あるそうです。
しかし今となっては前兼久漁港自体が釣り禁止になったということで、ただただ心霊と不幸の噂だけが残るいわくつきのスポットになってしまったのでした。
そんな、いかにも沖縄らしい(?)廃墟案件ということで、現地に行ってみましょう。
漁港の中を通り抜けてヒートゥー島を目指す
ヒートゥー島は、前兼久漁港の先にあります。
漁港を通り抜けないとたどり着けないため、自家用車やレンタカーでは入れません。
この前兼久漁港付近にはダイビングショップが何軒かあってダイビング名所でもあるので、そのための駐車場が整備されています。
ヒートゥー島を目指すには、その駐車場に停めるのがいいでしょう。

この写真にも、ウェットスーツに身を包んだ人たちが写ってますね。
他にもウェットスーツの人がいましたが、普段着でグループでもない1人のおっさん(私)が歩いているのは、さぞや怪しかったでしょうねw
上の写真の道を奥に進んで、漁港を横目に見ながら一番奥まで行きます。
こんな感じで網が置かれていたりと、本当に入っていいのかと思うほどの風景が続きます。

このあたりの漁港施設を通り抜けると、奥に右折する道が見えてきます。

赤い矢印に沿って右に曲がって進んでいくと、ヒートゥー島の方面です。
ヒートゥー島に一番近い岸壁も何やら工事中で立入禁止
先ほどの道を進むと、工事現場に差し掛かります。
浚渫工事なのでいつまでもやっているとは思いませんが、この時は工事で立入禁止となっていました。
え、入られへんやんと思いましたが、岸壁沿いは入っていいみたいです。

というわけで、ここを左に曲がって、赤い矢印に沿って奥に進んでいきます。
すでに左側に小高い山のようなものが見えていますが、これがヒートゥー島です。
この岸壁沿いの道は、漁網を干したり保管するスペースとしても使われているようです。
こんな感じであちこちに網を干しています。

大切な商売道具です。安易に踏んでしまわないように注意です。
こちらがヒートゥー島です
さて、到着しました。
こちらがヒートゥー島です。

さすが沖縄の海、底が見えるほどきれいです。
しかも浅いので、何とかすれば簡単に渡れそうにも思えます。
島の真ん中あたりに建物がありますね、別の角度からも見てみましょう。

まだ結構建物もしっかり残っています。
建てられたのは1970年代らしいので、すでに50年くらいは経ってると思われます。
この建物がやっぱり気になるということで、アップにしてみましょう。

崖から突き出した造りになっています。
向こうの窓から見たら、そこそこの絶景っぽいです。
さらに建物に寄ってみます。

かなりアップにしてみると、もう窓がないことや落書きが確認できます。
ここも他の廃墟と同じく、侵入者の洗礼を受けているようです。
離島なのに、侵入者の執念もなかなかですね。
島の先端には橋のようなオブジェも
ヒートゥー島の奥のほうも見たいので、さらに進んでいきましょう。
別の角度から見た、島の全景です。

向かって右側のように、ヒートゥー島からさらに離島となる島がもうひとつあるように見えます。
しかも、その島には橋が架かっているようです。
こちらもよく見てみましょう。

島というより、岩礁でしょうか。
そこに橋のようなものが架かっています。
これはさすがに徒歩で渡るというより、日本庭園みたいに見て楽しむための橋ですかね。
どれどれ、こちらも寄ってみましょう。

どうやら「本館」のほうに続く道のようなものも見えるので、やっぱり歩くための道なんですかね。
今となっては、すべてが謎です。
これだけきれいな海に囲まれた幻のリゾート地
ヒートゥー島の風景を見ていると、とにかく海がきれいなことが印象的です。
この日は天気も良かったということで、海にも注目してみましょう。

魚が泳いでいたら見えそうです。
私の老眼では確認できませんでしたが。

美しい恩納村の海に囲まれた無人島。
これからも開発される可能性はほとんどないと思われます。
このまま建物が朽ちていって、いつか今の姿を留められない時が来るでしょう。
やはりここが漁港であることを再認識する風景
さて、帰りますか。
工事現場を避けて岸壁の道を歩いて帰ろうと思うも、とにかく網の量がすごい。
道が全部網で埋め尽くされている部分もあるので、その時は草むらを歩くことになります。
ほとんど知られていない廃墟の島だけに訪問者もいないんでしょうね。
もちろん私が見物している間に誰も来ませんでしたし、今となっては釣り禁止ということで人が来た痕跡もほとんどありませんでした。
そうなると道に網が干されていても不思議ではないわけで、いずれは実質的に一般人が立ち入れなくなるかもしれません。




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