沖縄の中心、那覇市には観光客にもお馴染みの国際通りがあります。
この国際通りから延びる市場本通り商店街や牧志公設市場などなど観光地目白押しのエリアに、異彩を放つ建物があります。
周りがカラーなのに、ここだけ白黒。そんなイメージを醸すのが、協栄浮島マンション。
マンションの中を道路が通っていたり、最近は落書きだらけになったりと珍風景の風格十分なんですが、この協栄浮島マンションが2025年11月にいよいよ取り壊しになるとのことで、その直前に伝説の建物を記録しておきたいと思い、現地探訪してきました。
協栄浮島マンションとは
協栄浮島マンションは、那覇市の松尾2丁目にあります。
ここです。
周りに有名な観光スポットや飲食店があるので、「何だかすごい建物がある」ということは知っている人も多いかと思います。そのすごい建物、協栄浮島マンションは1972年に建てられました。
厳密にいうとアメリカ統治時代の1966年に1階部分が建てられ、その後日本復帰を果たした1972年に2階以上の部分が増築されたそうです。
後からツギハギのように居室が増えたこともあって全体をまとめる管理組合がなく、十分な管理がされることなく50年以上が経過。見るからに老朽化していますし、落書きだらけで廃墟のようにも見えます。
しかしながら「マンションの中を道路が通っている」という風景が珍しいとして裏観光地マニアの間では有名です。しかもその道路は公的な道路ではなくマンションの敷地で、勝手に通るなというではありませんか。
こんなに香ばしい魅力満載の協栄浮島マンションが、遂に2026年から解体されます。非常に珍しいマンションを通る道路も通行止めになるそうで、解体直前の探訪記です。
すでにほとんどが空き家となり外壁の剥落が進む
2025年11月時点で、協栄浮島マンションはほとんどが空き家になっている模様です。
解体の計画がすでに周知されて大半の人が引っ越したのでしょう。
外壁が剥落するため、かなり早い時期からネットが張られていました。
こちらがその協栄浮島マンション、そして中央にあるのが非常に珍しい「マンションの中を通る道路」です。

それでは、反対側からも見てみましょう。
かつて香港にあった九龍城のような趣です。

反対側には落書きもチラホラあって、早くも廃墟のようになってしまってます。
マンションのトンネルについて穏やかではない看板が出現
例のマンションのトンネルは、2025年11月25日をもって通行止めになると告知されています。
この日は11月20日なので、5日前です。
ここで案内されているルートは一度国際通りに出て、そこから右折をします。これが無駄ルートなのでマンションのトンネルが重宝されてたわけですが、それがもう通れなくなります。

先ほどの看板は少し離れたところにある予告看板で、こちらは協栄浮島マンションの1階にある看板です。かなり強いトーンで「通るなよ」と言ってますよね。
だから、国際通りを通るルートは無駄ルートなんですって。

さらに強いトーンで攻めてくるのが、この看板。
なんと、このマンション内のトンネルは公道ではないと。これまで普通に人やクルマが行き来してましたけど、誰もこのことを知らなかったと思います。
最近まで管理組合がなかったので、組織的にそれを指摘することもなかったのかも。
もっと言えば、住人ですら知らなかったという説も?

確かに、天井材や外壁が剥落するぞというのは間違いないです。
ネットを張っていても、地面にはかけらが落ちています。
解体直前の協栄浮島マンションを眺める
それでは、解体直前の協栄浮島マンションを色々な角度から眺めてみましょう。
とても横長になっていますが、1階部分は店舗や事務所、駐車場で、2階以上は住居になっているのが分かります。途中から増築したと言われると、確かに2階から上はちょっと造りが違うようにも見えます。

北側から眺めると、ここにも落書き。
1階部分は全部、駐車場になっています。もう1台も停まってませんが。

再び、トンネル。
マンションの敷地だそうですが、私が歩いている時もタクシーを含むたくさんの人やクルマが通り抜けていきました。見なし公道ということで、勘弁してもらいましょう。

トンネル内には2階に上がる階段があるんですが、ご覧の通り。
もうこれだけ落書きだらけになってるということは、ほとんど人はいないんでしょうね。
マンション入口駐車禁止って書いてるのに軽トラ停まってるし。

最後に、ちょっと遠巻きに協栄浮島マンションを眺めてみましょう。
他の建物と比較すると、なおさらこの建物の異彩ぶりが際立つと思います。

こうして見ると、建物自体も結構デカい。
これだけの敷地を更地にしたら、さぞや立派なホテルかマンションが建つことでしょう。



コメント