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世界的な観光地、浅草の地下に現存する日本最古の地下街「浅草地下街」(東京・台東区)

国内外から膨大な数の観光客が訪れる東京のメジャー観光地、浅草。その浅草の地下には日本最古の地下街が現存していることをご存じでしょうか。
その名も「浅草地下街」。表示板によっては「浅草地下商店街」になってることもあったり、ツッコミどころもあるわけですが、「浅草地下街」というのが正式な名前のようです。
天井は配線とかダクトが丸見え、足元は水漏れだらけという状況で、かなり香ばしい風景を醸しています。あちこちガタが来ていることからいつまで見られるか分からんということもあって、今のうちにと現地を探訪してきました。

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浅草地下街の概要

浅草地下街の開業は、1955年。なんと昭和30年です。まだ戦争の香りも漂う時代に、日本で初めての地下街が誕生したというのも、歴史の重みを感じますね。2025年の時点で、70年!
地下街はそれほど長くはなく、たぶん50メートルくらいです。短いながらも地理的に地下鉄銀座線の浅草駅から仲見世、浅草寺方面に行ける近道ということで、地下街の入口にもそのことが書かれています。
地下街は現役の店が何軒かあって、もう閉店したのかなと思う店舗跡みたいなところもあります。
地下街は地下鉄銀座線の浅草駅から新仲見世のアーケード商店街に通り抜ける形になっているんですが、これは暫定的な形で、本来はもっと掘り進んで浅草寺の二天門手前までつなげる計画だったんだとか。計画が頓挫したことで、その先がどうなっているのか分からない怪しげな行き止まりもあるので、そのあたりもレポートしたいと思います。

今や世界的な一大観光地、浅草にひっそりと口を開ける地下街の入口

今や浅草は世界的に有名な観光地となり、インバウンド客で賑わっているのは周知の通りです。
その前から観光地として栄えてきたこともあって、浅草のあたりはレトロ感のある繁華街としても賑わっています。
そんな浅草には、東武伊勢崎線の起点である浅草駅と、超一流百貨店の松屋浅草があります。その前で、周囲の風景と似つかわしくない入口がひっそりと口を開けています。それが、浅草地下街の入口です。
こちらの風景で、どこが地下街の入口が分かりますか?

現存する日本最古の地下街、浅草地下街

もう少し近づいてみましょう。

現存する日本最古の地下街、浅草地下街

いよいよ見えてきましたね、浅草駅の前に入口があるわけですが、あまりにも存在感がなく、地下街を意識していなければ特に意識せずに素通りする人がほとんどでしょう。
それでは、入口に向かってみましょう。

現存する日本最古の地下街、浅草地下街

看板にはシールがベタベタ、公式な看板に勝手にシールとか貼ったらアカンのちゃうの?
狭くて急な下り階段はかなり汚くてボロボロ。下に蛍光灯がついていなければ、これが現役の地下街とは思えないかもしれません。廃墟ではないとしても治安が悪そうで入るのをためらう人もいそうですね。それにしても、地下鉄の8番出口を示す部分は分かるようにしとかないと。
ちなみに、このあたりから視線を右方向(東方向)に向けると、スカイツリーがあります。まさに観光地に囲まれた場所です。

現存する日本最古の地下街、浅草地下街

地下に広がる昭和感丸出しの風格

それでは、地下に降りていきましょう。
この階段を降りると、そこは浅草地下街です。

現存する日本最古の地下街、浅草地下街

かなり急な階段であることが、お分かりいただけると思います。
しかも左上には配線なのか、障害物があります。
なお、この階段の右側の壁には商店街の店舗一覧があります。ただし、すでに古くて今の店舗一覧を示しているわけではなさそう。右半分には上から張り紙してしまってるし。
あと、浅草地下街のキャラクターでしょうか、「ちか男くん」が鎮座しています。このちか男くんは地上にある看板にも表示されてるんですが、シールに埋もれてしまってます。ページの上に引き返して地上の看板を見てもらうと、その無残な埋もれっぷりを確認できます。

現存する日本最古の地下街、浅草地下街

この階段を降りると、いきなり立ち食いそば屋です。
階段を勢いよく転げ落ちると、そば屋に突撃することになります。
ゆっくり慎重に階段を降りてそば屋のところを右に曲がると、そこから浅草地下街が広がります。

現存する日本最古の地下街、浅草地下街

いかがですか?このボロボロ・・・いえ昭和レトロな雰囲気。
右手には一流技術者による800円の散髪屋があります。安い!
天井にはダクトとか配線がむき出しになっていて、ちょっと廃墟感も漂います。
最近までこの散髪屋は700円だったそうですが、物価高騰の折100円値上げしたみたいです。それでも安いって。

現存する日本最古の地下街、浅草地下街

この日は土曜日でした。
それもあってか、開いている店はほとんどが飲食店でした。ベトナムとかタイとか、東南アジアの香り漂う店が多い印象です。

現存する日本最古の地下街、浅草地下街

こういう、ちょっと香ばしい感じの店もあります。
浅草らしい・・・のか?

現存する日本最古の地下街、浅草地下街

この店は、タイ料理店です。
個人的にタイ推しでチャーンビールがめっちゃ好きなので、ここでチャーンビールを1杯いただきました。680円くらいだったと思います。タイ現地と比べると高いですが、日本で飲むチャーンビールとしては安いほうかと。

現存する日本最古の地下街、浅草地下街

ところで、地下街にとっての大敵は地下水だそうです。
地下水がどんどん溢れてくるのでそれをポンプで排水しないと、地下街は水没してしまうんだとか。この浅草商店街は水漏れだらけであちこちに水が溜まってます。ということは、これがどんどんひどくなると水浸しになって使えなくなる日が来るんでしょうか。床のひび割れも気になるし。

現存する日本最古の地下街、浅草地下街

今の時点でも結構な水の量なので、気になるところです。

今も残る、幻の延伸計画の残骸

浅草商店街は今の姿が最終形ではなく、浅草寺の二天門手前まで掘り進む計画がありました。
確かに今の形は新仲見世側の出口が「途中の出口」っぽくて、そこに通り抜けるための地下街とは思えません。本来は二天門手前までが浅草地下街で、途中で新仲見世にも出られるよ、ということにしたかったんだと思います。
そんな途中の出口っぽい階段を上がらずに直進すると、「その先」を感じさせる行き止まりがあります。

現存する日本最古の地下街、浅草地下街

当ブログをお読みになっている方はご存じかと思いますが、私は大の行き止まりファンです。
特にこういう行き止まりになった経緯が味わい深いところは、さらに大好物です。
この行き止まりも、その先がどうなっているのかという興味を掻き立てます。というわけで、もっと近づいてみましょう。

現存する日本最古の地下街、浅草地下街

鉄格子の向こうは真っ暗で、何も見えません。
ただ、入ったらヤバそうなことだけは分かります。
立入禁止?そんなもん入れても入りませんって。
鍵が掛けられているということは、この先にちょっとは掘り進んだトンネルがあんでしょうね。

よく見ていないと通り過ぎてしまいそうな商店街からの入口

浅草地下街の新仲見世側の入口は、アーケード商店街にあります。
店舗よりも間口が小さいので、よく見ていないと通り過ぎてしまいそう。

現存する日本最古の地下街、浅草地下街

しかも、この階段がまたシブい。
狭くて急階段、しかも途中に謎の構造物(?)があります。
それでは、先ほどの狭い入口から降りてみましょう。

現存する日本最古の地下街、浅草地下街

人がすれ違うのがやっとの幅です。降りる時に両手を広げると、両側の壁を触れます。
ここを降りていくと散髪屋があって、そこを左に曲がるとさらに降りる階段があります。
それにしても、小さい商店街なのに散髪屋が2軒もあるんですね。
先ほどの散髪屋を曲がったところにあるのが、この謎の構造物。

現存する日本最古の地下街、浅草地下街

どうもさらに大きなものがあって、その一部だけが見えている模様。
石造りなんですが、デカい石像でもあるんでしょうか。この壁も無理やりこの謎の構造物を隠したものの、この下部分だけは隠しきれなくて露出しているようです。
これが何か、ご存じの方は教えてください。

3つ目の入口は地下鉄銀座線浅草駅から直通

浅草地下街には、3つの出入口があります。
1つ目は松屋浅草の前にある階段、2つ目は新仲見世アーケードから入る階段、そして3つ目はこの浅草駅改札からすぐの入口です。
ちなみに、この写真の向かって左から降りてきている階段は、1つ目の松屋浅草の前にある階段です。
冒頭で「浅草地下商店街」という表記もあると述べましたが、ここにその表記があります。

現存する日本最古の地下街、浅草地下街

私の本業である物書きの世界では、表記ゆれといって同じものを表現する時には表現を統一してブレないようにすることを求められますが、この浅草地下街は名称がゆれてしまってます。これ以外にも店舗一覧の表示、「浅草地下商店会」になっていることにお気づきでしょうか。
この立ち食いそば屋から入口から入ると、すぐにこの看板が目に入ります。この看板も地下商店街になっていて表記がゆれていますが、それはいいとして近道の表示がありますね。

現存する日本最古の地下街、浅草地下街

実際にはちょっとした近道でしかないんですが、新仲見世まで雨に濡れることなく行けるルートであることは確かです。ただし、雨に濡れなくても足元の水漏れで足は濡れますが。

5億年ボタン

最後に、浅草地下街で見つけた5億年ボタンを。
何か事情を知っている人でないと解読できない内容です。
もちろん、怖くてボタンは押していませんw

現存する日本最古の地下街、浅草地下街

総括

知る人ぞ知る裏観光地ということもあって、浅草地下街を紹介するネット記事は結構たくさんあります。しかし、探訪をした日時が数年前だったりするものが多く、2025年に探訪をした記事は少ないように思います。それぞれの記事にある写真を見ると、時間が経つごとに老朽化が進んで寂れているように感じるので、いよいよ浅草地下街が何らかの転機を迎える時が近づいているのかもしれません。

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