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危険すぎて廃止された廃IC「名阪国道針インターチェンジ」(奈良・奈良市)

大阪と名古屋を結ぶ、名阪道。ここはちょっと面白いルートになっていて、大阪から順に西名阪道、名阪国道、そして東名阪道の順に道路がつながっています。このうち両端の西名阪道と東名阪道は有料の高速道路ですが、その間にある60kmくらいの名阪国道は、その名前の通り無料で走れる「国道」です。
これだけでちょっと怪しいというか興味深いんですが、そんな名阪国道は高速道路に挟まれてて道路の見た目もそれほど変わらないといういうことで、国道なのに高速道路みたいにぶっ飛ばすクルマばっかりです。

名阪国道の旧針インターチェンジ跡

そんな「高速同然」の名阪国道に、かつて針インターチェンジがありました。
それが今では廃止され、近くにある「針テラス」に移設されています。
現存する珍しい廃インターチェンジということで、早速現地を探訪してきました。

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旧針インターチェンジが廃止された理由

最初に、なぜ旧針インターチェンジが廃止されたのかを解説しておきましょう。
冒頭でも述べたように、名阪国道は一般国道です。しかし、実態はほとんど高速道路同然で、ほとんどのドライバーがスピード違反上等で走っています。逆に国道の速度制限のとおり走ったら危ないとすら思います。
分類上は国道なので、出入りするためのインターチェンジは国道仕様。しかし実態は高速道路ばりにぶっ飛ばすクルマばっかり。そうなると危険なインターチェンジが爆誕します。それが旧針インターチェンジというわけです。
どれだけ危険だったか、Googleマップで見てみましょう。

本線から出る場合はそれほど危なくないと思いますが、進入路が最悪に危険です。ほぼ直角w
しかも本線で加速するためのレーンもないので、高速道路に直角でクルマが入ってくる風景を想像してみてください。
そういうことです。めっちゃ事故が起きました。いくらスピード違反を取り締まっても圧倒的な違反車数の前には追い付くはずもなく、それならと危険なインターチェンジを廃止にすることになりました。
針インターチェンジ自体は廃止されておらず、先ほどのGoogleマップでは右下にある「針テラス」に設けられました。この針テラスは名阪国道で一番大きなサービスエリア(道の駅?)で、ここに出入りするところが今の針インターチェンジです。

名阪国道本線から旧針インターチェンジを探す

まずは、名阪国道の本線から旧針インターチェンジを探してみます。
現地に近づくと、まずは出口跡が見えてきます。
分かりにくいので、矢印を入れました。

さぁ、ここが旧針インターチェンジの出口です。
かつて出口があったところに間違って出るクルマがないように(?)、クッションドラムが並んでますね。

名阪国道の旧針インターチェンジ跡

これをさらに進むと、ここに出口があったというところがハッキリと分かります。

名阪国道の旧針インターチェンジ跡

このようにクッションドラムが途切れているところが、かつての針インターチェンジ出口です。
かつてはここからクルマが出ていたわけですが、出口も結構危なそうに見えます。このあとインターチェンジ跡を歩きますが、出口を出た後に急カーブがあるので、ここで急減速すると事故のリスクが爆上がりです。
次に見えてくるのは、かつての入口。

名阪国道の旧針インターチェンジ跡

何やら看板があった残骸があります。このあたりに進入路がつながっているので、かつてはここから急にクルマが入ってくる風景があったわけです。見れば見るほど、めっちゃ怖いです。

名阪国道の旧針インターチェンジ跡

今はこのガードレールがつながっていて名残に気づきにくいですが、歩いてこのインターチェンジ跡に入ってくると、なるほどここにつながっていたのかというのがよく分かります。
なお、ちょうどかつての進入路あたりに今の針インターチェンジを案内する看板がありますね。

とても珍しい廃インターチェンジを歩く

それでは、名阪国道の本線を降りて旧針インターチェンジを探訪していきましょう。
もうここにインターチェンジはないんですが、近くの交差点にはその名残が。

名阪国道の旧針インターチェンジ跡

こういうさりげない名残にも心がざわつくのが、廃墟マニアってもんです。
それではお待たせしました、こちらが旧針インターチェンジの入口です。

名阪国道の旧針インターチェンジ跡

名古屋方面に入るインターチェンジということで、「名古屋」の表示が残っています。
自動車専用道路であることを示す標識などなど、新旧さまざまな標識が残っていますね。

名阪国道の旧針インターチェンジ跡
名阪国道の旧針インターチェンジ跡

それでは、歩いて入って行きましょう。
いやぁ~、廃インターチェンジとはいえ、インターチェンジに歩いて入るというのもなかなかの体験です。

名阪国道の旧針インターチェンジ跡
名阪国道の旧針インターチェンジ跡

先ほどかつての針インターチェンジは急カーブと言いました。
インターチェンジに入ってすぐにこの急カーブがありますし、さらに進んで行くと別の急カーブもありました。一般国道なら全然珍しくないんですが、高速道路でこんなのがあったら危ないのは間違いありません。

今もはっきりと分かるインターチェンジの名残たち

ここまで進むと、インターチェンジの形がはっきりと分かります。
冒頭のGoogleマップの衛星写真を見てもらうと分かると思いますが、ここが出口と入口が分かれる部分です。でも今はもう、標識も色を失ったボロボロの姿。萌えます。

名阪国道の旧針インターチェンジ跡

出口と入口が分かりやすいように、矢印を入れてみました。

名阪国道の旧針インターチェンジ跡

それではまず、向かって右にあるインターチェンジ出口のほうに進んでみましょう。

名阪国道の旧針インターチェンジ跡

まず思ったのは、本線からそんなに距離がないこと。
減速できるだけの距離がないので、ここにフルスペックの高速道路みたいなスピードで走ってたクルマが入ってくると思うと、ゾッとします。
もう少し、進んでみましょう。

名阪国道の旧針インターチェンジ跡

突き当りにはかつて道路に置いていたものをここに置いているのか、物置状態です。

名阪国道の旧針インターチェンジ跡

出口はこっちですよ、みたいな誘導をするために本線に置いていたんでしょうか。
危ないインターチェンジということで、廃止になるまでには色々と工夫してたんでしょうね。
その向こうには本線が見えてますが、ホントに近い。

それでは次は、分岐点に戻って進入路のほうも見てみましょう。

名阪国道の旧針インターチェンジ跡

こちらも、やっぱり本線が近い。
歩いて数分、クルマなら1秒もかからない距離です。しかも急カーブで本線に加速レーンがないとか、何の修行やねん。
この日は木の伐採をしていたのか、旧進入路には切り出した木が無造作に転がっていました。

名阪国道の旧針インターチェンジ跡

本線ギリギリまで行けそうなので、行ってみます。

名阪国道の旧針インターチェンジ跡

実質的な高速道路の本線にここまで近づけるのって、なかなかありません。事故とか故障でガードレールの外側に出て救援を待ってる人って、こんな風景を見てるんでしょうか。
ガードレールのギリギリまで行くと、加速レーンがなくて恐怖の進入路だったことが分かります。

名阪国道の旧針インターチェンジ跡

これを撮っている時にもクルマはビュンビュン走り抜けていきます。
たぶん、遅いクルマでも時速80キロ以上は出てたと思います。
それでは、探訪を終えて廃インターチェンジの出口まで戻りましょう。
分岐点を振り返ると、かつての遮断機もあります。

名阪国道の旧針インターチェンジ跡

何らかの理由で進入禁止、通行止めになった時にはこれが降りてたんだと思います。
もう植物に覆われ始めていて、間もなく腐海に沈むものと思われます。
出口まで戻ると、旧針インターチェンジから出てきたクルマのための案内板があることに気づきました。

名阪国道の旧針インターチェンジ跡

まるで現役のようにきれいです。設置されている標識は新旧入り乱れていたので、これは新しいほうの標識なんでしょうね。
でももう、これを見るクルマはありません。
以上、名阪国道にひっそりと現存する旧針インターチェンジの探訪レポートでした。
廃インターチェンジということで地図上にピンを挿せるところがなく、隣にある会社にピンを挿しました。

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