奈良の十津川村は、日本最大の村であり、関西最強の秘境でもあります。
人口が減少したことによって廃集落があるのは十津川村だけの話ではありませんが、ここ十津川村は迫力が違います。
まずすごいのが、廃集落に行くためにはこの大吊り橋しかルートがないこと。
そして、吊り橋の横には物を運ぶためのロープウェイ(?)があること。
すでに集落は無人になっていて吊り橋を渡る人がいないので、いつ通行禁止になるか分からないこと。
しかも、吊り橋はかなり長くて高く、スリルもしっかり楽しめること。
などなど、見どころ満載です。
それでは、幻の大吊り橋ともいわれる鹿淵橋とその奥にある廃集落に続く道をご案内しましょう。
幻の吊り橋だけに通じる道も発見困難
こちらが、幻の鹿淵吊り橋です。見えますか?
上に通っている国道の下に、うっすらと吊り橋らしきものが見えます。
これが鹿淵橋で、向かって右側の山に廃集落となった鹿淵集落があります。

写真の左側に写っているのは、七色集落です。
こちらは今も人が住んでいます。
それでは、鹿淵橋の七色集落側に向かっていきましょう。

このあたりは奈良県と和歌山県の県境で、鹿淵集落はギリギリ奈良県側の十津川村にあります。
この県境は、和歌山県田辺市と接しています。
【閲覧注意】なんと野生の蛇が登場
鹿淵橋の入口に向かっていると、道路の真ん中に枝のようなものが落ちていました。
近くまで行ってよく見たら、なんと蛇でした!
誰も通らないんでしょうね、向こうも人間の存在にかなりビックリしてダッシュで逃げていきました。

何とも分かりにくい鹿淵橋への入口
蛇を見送りつつ、それでは橋に向かう入口に向かいます。
このどこに入口があるか分かりますか?

めっちゃ分かりにくいんですが、このカーブミラーのところにある隙間です。
ここを降りていくと橋があって、その先に廃集落の鹿淵集落があります。

それでは、入っていきましょう。

この小道を降りていくと橋と集落があるわけですが、集落に通じるルートはここだけ。
家財道具を運ぶ時とか、どうしてたんでしょう?
物を運ぶためのロープウェイ(?)登場
小道を降りていくと、物を運ぶためのロープウェイらしきものがあります。
ここに物品を載せて集落側と往復していたんでしょうね。
確かに便利ですけど、このかごに載せられる量なんて知れてるので、やっぱり大変な生活だったんでしょうね。

このロープウェイ基地からも、道はさらに下に続いています。
この写真の右側にはロープウェイの施設がちょっと写ってますね。
急斜面を階段で降りていくわけですが、これって高齢になったら絶対にキツいですよね。

階段を降りていく途中で、景色が開けているところがあります。
ここから見ると、かなりデカい吊り橋であることが分かります。

さらに階段は、下へ下へ続いています。
これ、帰りは大変そう・・・。

遂に鹿淵橋がお目見え
ようやく、橋が見えてきました。
看板がそんなに古くないように見えるので、まだ管理はされているようです。

ここを右に曲がると、いよいよ鹿淵橋です!

かなり長い橋で、しかも高い。
この恐ろしさ、伝わりますかね?
通行止めになっているわけでもないですし、早速渡っていきましょう。

これが、高さ24メートルの実力です。
めっちゃ揺れるし、めっちゃ怖いです。
でも橋の真ん中くらいから両側を見ると・・・


絶景ですね!
改めて、よくこんなところに人が住んでたなと思います。
吊り橋をよく見ると錆び錆び
ただでさえめっちゃ揺れる吊り橋なので横のワイヤーにつかまると、手に錆がつきます。
そうなんです、ワイヤーがもう錆び錆びなんです。


これ、かなり錆が進んでるような・・・。
突然バツンと切れたら谷に真っ逆さま・・・?
改めて橋全体を見ても、やっぱりワイヤーが赤い。錆び錆びです。

もうこのまま錆が進んで危険となったら修理はせず、通行止めになって廃橋になるんでしょうね。
辛うじて渡れる今がラストチャンスな気がします。

上下に張られているワイヤーも赤いですから、まもなく自然の力でバツンとなりそうです。
そんな恐怖のブリッジウォーキングを終えて、鹿淵集落側に上陸です。

廃集落に続く道も、ほとんど廃道
鹿淵集落側からの道は、かなりの悪路です。
すでに住人がおらず誰も使わない道だけに、荒れ放題。

手作り感いっぱいのガードレール(?)があります。
でもすでにグラグラしている部分も多く、あまりコイツに体重をかけないほうが良さそう。

辛うじて人工物があるということで、奥に人の営みがあったことは間違いありません。

谷の途中に下りて吊り橋を渡って、また登る。
本当に十津川の暮らしは急斜面とともにあります。

どんどん道が道らしくなくなってきますが、辛うじて歩ける状態ではあります。
さらに先に進みますが、この調子でいくとどこかで道ではなくなりそうな気もしてきました。
森に沈みゆく人工物、鹿淵集落は自然に還りつつある
先に進むごとに道が悪くなってきますが、人工物がチラホラと見えます。
これが鹿淵集落の面影、名残でしょうか。

分かりますかね?竹やぶの中に石垣のようなものが見えます。
そして石垣の上が明るくなっているので、平地になっているようです。

さらに進むと、本格的に人工物が見えてきます。
これも民家があった名残でしょうか。結構立派な石垣です。

つづら折りになっている階段の上には、建物らしきものもあります。
このあたりからは人の営みの名残をあちこちで感じます。

このあたりから先を進むのが難しくなってきました。
でもこんなケーブルらしきものが山の上に向かっているので、この先に集落があったことは間違いなさそう。電気と電話線、光ファイバーとかですかね。
ここから先は道がかなり険しくなってきたということで、ここでもし滑落して怪我でもするとえらいことなので、探訪はここまで。携帯の電波もないので救急車も呼べないですし、何かあったらシャレになりません。
鹿淵集落側から見る鹿淵橋も壮観
鹿淵集落の名残を探訪しつつ、戻ることにしましょう。
鹿淵集落側から見る鹿淵橋もお届けしましょう。
この橋が通行禁止になったらもう見られない風景です。無人の廃集落だけに、この橋がメンテナンスされる可能性は低く、老朽化したら通行禁止にしても誰も困らないという結論になりそうです。

こんな山奥の超不便なところにも人が住んでいて、そこに至る唯一のルートが大吊り橋。
物を運ぶためにロープウェイを使っていたことなど、当時の凄まじい生活を垣間見ることができました。
最後に、場所のご案内をして締めくくりたいと思います。



コメント