北海道の十勝地方には、かつて士幌線という鉄道がありました。かの有名なタウシュベツ橋梁も士幌線の橋で、その他にも士幌線の名残をあちこちで見ることができます。
今回は、そんな士幌線の遺構の中でも美しすぎる廃駅として名高い幌加駅跡の探訪記録をレポートしたいと思います。
幌加駅以外にも周辺で出会った北海道らしいもの、萌える遺構なんかも紹介します。
十勝地方には北海道らしい絶景がいっぱい
士幌線はかつて、十勝地方を縦断するように走っていました。十勝地方は北海道のちょうど真ん中あたりで、大雪山系のふもとです。
当然ながら自然いっぱい・・・というより、自然の中に人間が迷い込んだと表現したほうが正確です。
道路から見える風景だけでも、実に北海道らしくていいですね~。

自然がいっぱい=こういう「自然」もいっぱいです。

そして、道路わきにはこんな来訪者もやって来ました。

北海道の田舎道を走っていると、割と高い確率でキタキツネと遭遇します。
最初は「うわ~、キタキツネ!」と写真を撮りまくってましたが、だんだん普通の風景になってきますw
注意深く見ていると士幌線の遺構がチラホラ
士幌線は廃線になってからかなり時間が経っていることもあって、遺構はどんどん自然に還りつつあります。そのため見つけにくいところも多いんですが、注意して見ているとたまにこうやって姿を見せてくれます。

たまに見えるこのチラリズム。
これも廃墟探訪マニアの心をくすぐりますね!
それではいよいよ、幌加駅です。
こちらが美しすぎる廃駅、幌加駅跡
十勝地方を縦断する国道273号と並走するように士幌線跡があります。
その中でも幌加駅は人気ということもあって、道路にも案内板があります。
それに従って道路わきに入ると、幌加駅が見えてきます。

これ、どうですか?
保存されている廃駅跡って、こうして線路も残されていることもあるんです。
でも、そこは廃線跡。駅のところ以外の線路は不要です。
というわけで、この萌える風景が出来上がります。
それでは残されている線路を、スタンド・バイ・ミーばりに進んで行きましょう。

士幌線は単線だったんですが、幌加駅のところでは線路が複線になっています。
そのポイントもしっかり残っていて、これもそそります。
どんどん進んで行くと、幌加駅が見えてきました。

ご覧のように、駅名標もしっかり残っています。
もう鉄道が来ることはない駅にしっかり残っている駅名標、そして周りの白樺。
さすが、美しすぎる廃駅ですね。

ここに人が鉄道を待っていて、乗ったり降りたりしていた風景を妄想します。
冬はさぞやドカ雪で、雪で埋もれそうになっていたんでしょうね。
もっと駅の先に行ってみましょうか。

北海道だけに駅と駅の距離はめっちゃ長いと思います。この線路のはるか先に次の駅跡もあるんでしょうね、もう何も残っていないかもしれませんが。
駅名標を、もっとしっかり見てみましょう。

十勝三股というのは、士幌線の終点です。つまり、幌加は十勝三股から出発して最初の駅だったということです。
この周りの風景を見るに、いったい誰が利用していたのか。
現地にいると、不思議な気分になります。
ホームに上がってみました。

このホームに生えている白樺の木って、現役当時からあったんですかね?
都会で駅のホームに木が生えていたらめっちゃ目立つでしょうけど(大阪の阪急服部天神駅みたいに)、北海道で見たら何の違和感もありません。
線路が残されているところには、こんな鉄道遺構もあります。

たぶん、ポイントを操作するためのものでしょうね。
幌加駅の先にも士幌線の名残があちこちに
幌加駅を後にして、先に進んで行きましょう。
この先にも、士幌線の名残があちこちにあります。
こちらは、鉄橋の跡。

この鉄橋は歩いて渡れます。
渡れるといっても渡った先に何があるわけでもないんですが、元鉄道の橋を歩いて渡るというのも非日常体験です。
こんな鉄道遺構っぽいものもあります。

その先も、さらに鉄道跡の「道」が続きます。
ただ、ここはもう北海道の大自然。
人間の世界ではありません。
当然ヒグマも住んでいます。

道の真ん中に立て看板もあります。
何の看板でしょうか。

やっぱり、通行止め。
このご時世、ヒグマと遭遇する確率めっちゃ高そうですし、この看板を無視して先に進むほど根性はありません。
というわけで、これもある意味では私の好物である行き止まりです。
士幌線の名残は橋が美しい
士幌線は山あり谷ありのエリアを通っていたこともあって、とにかく橋が多い。
有名なタウシュベツ橋梁は糠平湖を渡る橋ですし、それ以外にも川とか谷を渡る橋がたくさんありました。
士幌線の廃線跡を探訪していると、こんな橋にも出会います。

もう橋のあちこちがブツ切れになってしまっています。
大雨で濁流に流されたりとか、そういう歴史を想像してしまいます。
そうかと思えば、こんなに美しい状態で残っている橋もあります。

ここには線路も残っています。
おそらく保存していれるというより、撤去するのが難しいから残っているだけだと思います。
ちょうど紅葉が始まった時期ということで、実に映える風景を見せてくれています。
総括
士幌線は1987年に廃線となり、すでに40年近くの年月が経っています。
タウシュベツ橋梁は有名なだけにガイドツアーとかありますが、それ以外は放置状態。
幌加駅の様子を見ていると草刈りをしたり、誰かが保存しているのは分かります。
ただ、それがいつまで続けられるか微妙なのはどこも同じだと思います。
いつまで見られるか分かりませんが、いつまでも美しすぎる廃駅としてあり続けてほしいですね。



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