日本全国には猫の島と呼ばれる猫だらけの島々があります。
猫をお目当てに観光客が多く訪れるわけですが、これらの島はおしなべて過疎が進んでおり、島民より猫のほうが多いんじゃないかと思うことすらあります。
今回は、瀬戸内海に浮かぶ猫の島「佐柳島」で猫たちと戯れつつ、島に残る興味深い廃墟、空き家を探訪してきたレポートをお届けしたいと思います。
実は私、大の猫好きです。なので今回は猫の写真多めですw
まずは、佐柳島の場所から
最初に、佐柳島の場所を紹介しましょう。
ちなみに、佐柳島と書いて「さなぎじま」と読みます。

岡山県と香川県のちょうど間くらいにありますが、この佐柳島は香川県に属しています。
香川県の離島ということで、佐柳島に渡るには香川県側の多度津港から船に乗ります。
瀬戸内の長閑な漁港から出発
長閑な漁港である多度津港。
漁は朝に終わっていることもあって、船着き場はいたって静かです。
あくまでも島民のための連絡船なので、この段階で「猫」を感じさせるものは何もありません。

船はフェリーになっていて、クルマを載せるスペースの奥に客席があります。
この船の雰囲気も、実に長閑です。

探訪したのは真夏だったので、船内はエアコンが効いていて実に快適です。
テレビも見れるし、畳のスペースもあります。

瀬戸内海には重厚長大型の産業も結構あったりするので、船に乗っているとこういう風景にも出会えます。1時間少々の航海は好天だったこともあって、なかなか楽しいです。

さぁ、いよいよ佐柳島が見えてきました。

佐柳島は船が着く東側にしか人が住んでおらず、船から見える風景の反対側は未開の地です。
反対側に行く道路もありません(たぶん)。

船からは結構な数の家が見えますが、私の感覚では半分以上が空き家です。
猫の島だけに空き家や廃墟に猫が住みついてたりするんですが、それについては追々レポートします。
それでは、上陸しましょう。
佐柳島に上陸、すぐに猫の出迎え
いよいよ、佐柳島に上陸です。
夏ということもあってか、どことなく瀬戸内海というよりも、南国の雰囲気すら感じます。

ようやく、猫を感じさせる風景に遭遇しました。
これは船の待合所なんですが、建物に猫との関わり方についての注意書きがあります。
ちなみに、この待合所の中にも猫がいました。

この建物の横にベンチがあるんですが、ここで初めて猫と出会いました♪
写真には2匹しか写っていませんが、実際にはこの3倍くらいの猫がいました。
人慣れしているので、持参した猫ごはんを出すと美味しそうに食べてくれました。

瀬戸内の絶景と過疎の島、この対比が萌える
瀬戸内海にある島だけに、佐柳島は絶景のオンパレードです。
それと同時に、家があった場所に基礎だけが残されていたり、モロ空き家のボロ家があったりと、なかなか萌える風景の連続です。

台風が多いところだけに、台風で家だけ吹き飛ばされて基礎だけ残ったのかな、なんて思ってしまいます。さすがに何もかも飛んでいくことはないとしても、倒壊寸前の空き家が風で壊れた、なんて構図は想像できます。

ある家の庭先には、猫のオブジェも。
こういうものを作って置いてるあたり、たぶんここには住人がいるんでしょうね。

すでに住人がいなくなった豪邸です。
石敢當がありますね、沖縄出身の人でしょうか。
この土壁だけは残ったみたいですが、何となく顔に見えるのは私だけ?

空き家、廃墟を住処にする猫たち
佐柳島の島内には、そこら中に空き家、廃墟があります。
すでに壁に穴が開いていたり、扉が壊れていたりで入り放題。
そこで雨風をしのぐために、多くの猫が住んでいます。
このボロ家にも猫がいたので、ごはんを出してご挨拶。
この家は空き家なんですが、この隣に住人がいました。
その住人から「ここで餌をやるな」と言われたんですが、島に入る時にあった注意書きの通りにやってるので問題はないはずなんですけどね。
まぁ、かなりヤバそうな住民だったのでここは撤収しましたが。途中でごはんを取り上げられた猫たちはついてきたので、別の場所で続きを差し上げときました。

ここにいた猫は特に人懐っこくて、ごはんを出すとゴロゴロと音を鳴らしながら寄って来てくれました♪

さらに先に進んで行きましょう。
この小さな港にも、猫たちがいました。
ごはんに殺到してきたので、お腹が空いていたようです。
この写真は、ひと通り食べてご満悦の方々です。

1杯目を食べきって、「もっと出せ」と言ってますね。
はい、出しますとも。

引き続き空き家と廃墟が続く
上陸した南端の本浦港から、猫たちと戯れつつどんどん北上して島内を探訪していきましょう。
こんなボロ家、建ってることすら不思議です。
台風にさらされてることに加えて、もしかすると猫の爪とぎで・・・

建物がなくなってしまって基礎がむき出しになっている風景が、あちこちにあります。
横にある建物も辛うじて建っているだけで、おそらく使ってはいないでしょう。
そりゃあ、猫にとって格好の家ですよね。

これは南北を貫く、最大にして唯一の道路です。
人が通ることはほとんどなく(一緒の船に乗って来た2組の観光客だけ)、クルマを見かけることもありませんでした。

南北の道路から脇道を見ると、こういう細い路地がたくさんあります。
あまりにも細いので猫くらいしか通れなさそうですが、かつては人が通る生活道路だったんでしょうね。

どんどん北に進むと左にほとんど空き家、右に瀬戸内海という風景が続きます。
おそらく右側にもかつて家が建っていたっぽいです。

脇道には時折、猫のごはんを入れる皿が置いてあります。
私は使い捨ての紙皿を持ってきましたが、これは陶器。おそらく島民が置いたものでしょう。
ということは、この家には住人がいるのかな。

海が近いところに行ってみると、この絶景!
佐柳島は「飛び猫」の写真が有名なんですが、その写真はこの堤防で撮ったものだそうです。

島の中心には各種インフラ(?)が
南端にある本浦港と、北端にある長崎港。
どちらにも船が着くみたいで、この両港が佐柳島の玄関口です。
そのちょうど間あたりに、島の各種インフラが集まっています。
まずは、島内最大の佐柳八幡神社。

なお、この神社の境内では猫たちがスヤスヤお休み中です。可愛い♪

こちらは、島内唯一の診療所です。
クルマが停まっているので、島内で急患があったら走って行くんでしょうか。

この診療所の隣にある小屋にもハチワレ猫が住みついています。
このハチワレ軍団も人懐っこくて、ごはんを美味しく食べくれました♪

初めて見る郵便局の廃墟
こちらは、郵便局の廃墟です。
佐柳簡易郵便局があったみたいですが、すでに閉鎖されています。

日本郵便のサイトに、告知がありました。

実は私、郵便局の廃墟というものを初めて見ました。
しかも結構しっかりした郵便局だったみたいで、余計に萌えます。
ちなみにこの郵便局跡にも、たくさんの猫がいます。
ごはんの皿、水を入れる鍋、こういうものがあるということは、島民の誰かが面倒を見てるっぽいです。でもお腹を空かしてたようで、全員がごはんに集まって来ました。

さらに佐柳島を北へ、北へ
佐柳島は歩いてみると、案外広い。
かれこれ2kmくらいは歩いてきたと思いますが、まだ島の北端には着きません。
途中にお地蔵さんがありました。ここにも、もちろん猫。

NTT西日本の通信設備があったみたいですが、こちらも今は使われていなさそう。
固定電話の基地局だったんですかね、こういう廃墟も結構珍しいかも。

廃校跡が島内唯一の宿泊施設、飲食店に
佐柳島にかつてあった唯一の学校、佐柳小中学校。
すでに廃校になって久しいですが、長らく放置されてボロボロの廃墟になっていたそうです。
それを宿泊施設&飲食店にしたのが、ネコノシマホステル&喫茶ネコノシマです。
空き家と廃墟ばっかりの島だけに、ここでようやく人の営みを感じることができました。

こちらは、体育館跡です。
そしてこちらが校舎跡で今はネコノシマホステルになっている建物です。

クソ暑い日だったので、涼を求めて入ってみました。




もちろんこのカフェやホステルの建物や周りにも猫がたくさんいます。
人慣れしてる猫、そうでない猫と入り乱れて、10匹くらいはいるんじゃないかと。
涼しくて飲み物もよく冷えてて、これは本当に生き返りました。
長崎港周辺の集落も人の気配がない
佐柳島のもうひとつの玄関口、長崎港。
先ほどのネコノシマホステルから歩くこと20分くらいで到達です。
本当に縦長の島で、あちこちに猫がいなかったらただの修行です。
長崎港のあたりにも民家らしき建物が並んではいるんですが、やっぱり人の気配がない。

さらに北に進んで島の北端を目指そうとすると・・・

島民以外は通るなとの看板が。
上陸直後に怒鳴ってきた島民といい、どうも閉鎖的というか、ちょっと闇のようなものを感じる島です。
余計なトラブルを起こしても仕方ないので、海沿いの別ルートで北を目指しました。

海沿いのルートから、先ほど入るなと書かれいてた道が見えます。
その道沿いには、また神社があるみたいです。
ただ、先ほどの八幡神社と同様に人の気配が全くありません。手入れしている気配もないので、もう単にそこにあるだけの神社かもしれません。
いよいよ佐柳島の北端に到着
上陸した本浦港から歩くこと3時間くらいで、ようやく島の北端に着きました。
途中で猫と戯れたりしていたので3時間になりましたが、たぶんまっすぐ歩いてきても1時間以上はかかるのではないかと思います。
苦労してたどり着いただけあって、ここも絶景に感じますね。
おそらく海の向こうに見えているのは本州側、岡山県だと思います。

ん?何やら気になるスペースがありますね。
近くまで行ってみましょう。

猫のマークに、何かを入れる箱。
何でしょう?

なるほど、猫のごはんを寄附してくれってことですね。
島民の中にも猫の世話をしている人がいるみたいで、余った猫ごはんがあったら入れていってチョンマゲということですね。

ここまで来てようやく、佐柳島の南端から北端まで到達できました。
途中で会った猫は30匹以上、ごはんも売り切れです。
でも私にとっては猫の島であり、廃墟の島でした。
佐柳島の夜は早い
島内に、こんな立て看板がありました。
これ、要するに夜になったら真っ暗で外を出歩くのは危険ってことでしょうか。

それとも、猫のライフサイクルに合わせて行動してほしいということでしょうか。
どっちみち、日帰りで島に上陸すると帰りの船が出るまでに出発しないといけないので、このルールに抵触することはありません。
島内で宿泊している人向けだと思いますが、夜になった過疎の島がどんな感じになるのか、ちょっと興味あります。
以上、猫の島として知られる佐柳島の空き家、廃墟探訪レポートでした。



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