傾いた欠陥住宅の床にボールを置くと転がっていく・・・なんて映像を見たことがある方は多いと思いますが、マンションが傾いているというのはかなりレアです。
鉄筋コンクリート造の建物が傾く風景は、少なくとも大震災の被災地でしか見たことがありません。
しかし今回紹介する「傾きマンション」は、特に大きな地震があったわけでもない大阪市内の住宅地にあります。しかも傾いて隣のマンションに寄りかかっており、状況はかなり深刻です。
しかもそのマンションの内部を見ると、これまた香ばしい風景だったので、それも含めて現地レポートをしたいと思います。
JR野江駅のすぐ近くに、「それ」はあった
問題の傾きマンションは、大阪市城東区のJR野江駅からすぐのところにあります。
周辺は戸建て住宅やアパート、マンションが立ち並ぶ「都会の住宅地」という感じのところです。
最初に、場所をご案内。
この「野江I番館」が、問題のマンションです。
それでは早速、現地をご覧いただきましょう。

手前に向かい合った住宅がありますが、その隙間から2棟のマンションが見えていますね。
なんか・・・おかしいです。並んでいるはずのマンションが傾いているせいで接触してしまってます。しかもめり込むように。
もうちょっとアップで見てみましょう。

向かって左のマンションが傾いて、右のマンションに寄りかかっているように見えます。
この左のマンションが、「野江I番館」です。ちなみに寄りかかられているマンションは「野江II番館」なので、同じ時期に同じオーナーが建てたものと思われます。
一説によると両方がハの時期に傾いて寄りかかっているとも言われていますが、私が見た限りではI番館だけが傾いているように見えます。
それにしてもこれってベランダ同士がくっついてしまっているので、防犯上やプライバシーの問題がありそうな・・・。
反対側からも傾きを確認してみる
それでは次に、反対側に回ってみましょう。
先ほどの風景はマンションの裏側で、この反対側にエントランスもあります。
前から見ると、こんな感じ。

確かに、2つのマンションはデザインも似ていて、兄弟のごとしです。
向かって右がI番館、左がII番館です。
この角度から見ているだけだと、傾いているように見えませんね。
では、反対側から。

こちらから見ると、傾きが分かります。どこか分かりますか?
傾いているところをアップにしてみましょう。

うわ・・・めっちゃ傾いてる・・・しかもめっちゃ寄りかかってる・・・。
これを見る限り、電柱と平行に建っているI番館のほうがまっすぐに建っているようにも見えますが、本当に傾いているのはII番館のほうなんでしょうか?
マスコミ報道では「南側の建物が傾いている」となっていて、南側の建物はI番館です。うーん、謎。
でも建物が傾いていてもう片方に寄りかかっている事実は変わりません。
II番館と、さらに隣の建物の境界線も見てみましょう。

これを見る限り、隣の建物と平行にまっすぐ建っています。
ということは、やはり傾いているのはI番館か。
この写真では2階の照明がついていますが、なんと今も数十軒の部屋に入居者がいるそうです(!!)
荒れたエントランスから管理状態が分かる
このマンションは、すでに何回も転売されて最初に建てたオーナーの持ち物ではないそうです。
しかも欠陥を隠して売ったらしく次のオーナーも欠陥を隠して売るという、ババ抜き状態。現在のオーナーがババを引かされたわけですが、建て替えや修繕の予定はないらしく、傾いた状態が長期間放置されています。そのせいで地元では「野江の斜塔」と呼ばれているそうなww
そんなババ抜き状態のマンションだけに、管理状態もかなり悪そうです。
それを物語るのが、このエントランス。

これ、郵便物を取れるんでしょうか・・・?
ちなみにこちらはII番館のエントランスです。ガムテープが貼られているところは空き家と思われますが、ほとんどのポストが生きている模様。
マンションのエントランスが不法投棄の山になっている風景は、さすがの西成でも見たことがありません。
1階の奥も撮ってみましたが、さすがに部外者が勝手に入るわけにはいかないので、ここから見える風景のみお届け。

エントランス以外は割と普通にも見えますが、それでもやっぱり汚い。
2階は照明がついているので現役の建物であることは間違いないんですが、こんなに管理状態が悪いマンションも珍しく、色々と曰くがあることを如実に物語っています。
総括
マンションが傾いて隣に寄りかかっている、しかもそのマンションは現役で多数の入居者がいる・・・これだけでもかなり香ばしいですが、実物を見た時は「あっ・・・」と声が漏れました。それくらいひどく傾いていて、倒れないのか心配になります。
歴代のオーナーがババ抜きをした結果、現オーナーも建て替える予定はないとのことで、傾いたまま老朽化して解体される時がくるのか、もしくはダイナミックな倒壊事故に発展するのか。
いずれにしても、住んでいる人は早く引っ越したほうがいいような・・・。



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